2013年06月04日

手巾 ティーサージ

みなさん、こんにちは。

今日は「手巾」についてご紹介したいと思います。

日本語読みで「しゅきん」、方言では「ティーサージ」と言います。


手巾 ティーサージ


いわゆる「手ぬぐい」「ハンカチ」の意味があてられていますが、読谷山手巾のそれは実用的なものではありません。

旅立つ親族の道中復路の無事安全を祈願して、または愛する人へ託すものとして織られたものだそうです。

それぞれ「ウミナイ ティーサージ(姉妹手巾・祈り手巾)」「ウムイ ヌ ティーサージ(想い手巾)」と言います。

その手巾を調べているとある琉歌にあたりました。

伊舎堂もり登て手巾持上げればわが振たる手巾男が振ゆき(島袋盛敏・1970『琉歌集』沖縄風土記社)

旅立つ恋人を見送るため伊舎堂の丘に登って手巾を振ると、恋人も私が贈った手巾を振り返している・・・といった意味でしょうか。

まさに人を思う気持ちが形になったウムイヌティーサージです。

詠み人知らずの歌、歴史に埋もれた名もない人々の心は歌として、技術として静かに現代に受け継がれていたのだなと思いました。

そしてそれを絶やさないよう組合で従事する織手のみなさん、職員が日々奮闘しています。

こちら伝統工芸センターのショーウィンドウにも後継者第28期生の手巾が並びます。

「踊り手巾(ウドゥイ ティサージ)」もございます。

その美しい手技、思いをみなさま一度見にいらしてください。

ふたば




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この記事へのコメント
写真UPされたんですね♪

今週は父の日がありますが、なにかお勧めはありますか?
Posted by いけP at 2013年06月11日 01:29
〉いけPさま

コメントありがとうございます。

かりゆしウェアや名刺入れなど父の日にちなんだ商品も取り揃えております。

またブログでご紹介します!
Posted by HANAORIHANAORI at 2013年06月13日 12:29
 
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